小さい頃

私は、4年前に　今のマンションに引っ越した。
それまで、市営団地に住んでいた。

部屋は　1階に1部屋、2階に2部屋、5人家族のわたしたちにとっては　狭かった。

外見もだいぶ古かった。

妹が産まれた頃、1階の庭（と、呼べるのか？）に、1部屋　建て増しした。

狭くて　古い家だったが、同世代の友達はたくさんいたし、母なんか、ご飯の材料が足りなかったりすると、お隣さんや、お向かいのおばちゃんに借りたり、料理をたくさん作ると　ご近所さんにわけたりと、近所付き合いも　多かった。（今のマンションでは隣に住んでる人を　見たこともない・・・。子どもがいないからかな・・・）

母が勤めに出るようになっても　同じ敷地内の団地には　必ず　誰かはいるから、我が家は毎日　鍵なんて　かけてなかった。

他の家も　同じ。



天気のいい　今ぐらいの時期には　屋根の上に布団を干し　その上に　寝たりしていた。屋根の上で昼寝なんて、今じゃ考えられないが　最高に気持ち良かった。



先日　ピアノを購入し、弾いていると　団地に住んでいた頃を思い出す。

我が家の2軒隣に　2コ上の　Mちゃんという女の子が住んでいた。

Mちゃんもピアノを習っていた。

2軒隣といっても　お互いに窓から顔を出せば　余裕で会話が出来た。

ピアノの音なんて　丸聞こえだ。

同じ課題曲を習っていることが多く　どちらかが、ピアノを弾きだすと　もう一人も弾きだす。

そして、お互いに窓から顔を出し「一緒に弾こうか」と言い、間に1軒挟んで　連弾したり、合奏したりしていた。

懐かしいなあ〜。



そういえば、私達の間に住んでる人は　三交代勤務のおじちゃんで・・・・・迷惑だっただろうな〜と　いまさら考えたりする。

でも、文句ひとついわれたことなんてなかった。







今のマンションに引越してきて、家には人がたくさん遊びにくるようになった。

団地は狭くて　古くて　友達呼んでも、遊ぶへやなんかなくて、いつも外で遊んでいた。



広くて　きれいな家だけど、時々　団地に住んでた時のほうが　楽しかったな〜と　思うことがある。