親のありがたみ

昨日　おかあさんと　喧嘩した、他愛のないことで。

で、私はその後　飲みに行った。
いつもは　行く前に「ちょっくら　行ってくるね〜」と　一言言ってから出かけるのだが、昨日は何も言わずに出た。

そして　いつものお店へ。
楽しくて、ついつい長居。

気がつけば　もう3時近かった。
もう帰ろうと　思った矢先に　おかあさんから携帯に電話がかかる。
出れば　ぐちぐち言われるだろうと思い、電話に出なかった。



お店を出て、帰宅。


私の部屋の電気がついていた。
「なんで？」


部屋を開けると、私の部屋におかあさんがいた。
そして、泣いてる。

「なんで？」
私の部屋で　おかあさんの好きな韓国ドラマのDVDでも観て、感激して　泣いてるの？



と　思った。


でも　違った。



おかあさんが　泣き腫らした目で言う。

「あんた　怒って出て行ったから、もう帰ってこないかと思った。おかあさんのこと　キライになったかと思った。電話しても出ないし・・・」と言って　また泣き出す。







あららららららら・・・・・・・・・・・・・
おかあさん　泣かしちゃったよ。
ていうか　そんなことで　泣かれても　勘弁してよ〜

私が帰ってきたのを見届けたおかあさんは　それから　寝た。

私もお布団に入る。







おかあさんが　私を待っていた間　お布団にいたのだろう。
お布団が　あたたかい。

その　あたたかさに　心が痛んだ。



おかあさん、ごめんなさい。







そのあとすぐ　私も寝た。







今日　学校から帰ってくると、おかあさんが寝てた。

そっか　昨日私を待ってたから　寝るの遅かったんだよね。

そんな　おかあさんの姿を見て　また心が痛んだ。

おかあさん、ホントにごめんね。




昨日寝るのが遅かったから、私も寝た。







昨日の夜の事、ず〜っと　覚えていよう。
ごめんね　おかあさん。